本来大事な人が亡くなってしまって、故人が残したものをどうして良いのかと言うのは、悲しみもあるので、なかなかどうして良いのかわからなくなってしまいます。特に故人が大事にしていたもの等残してものをどういうふうに取り扱って良いのかわからないですよね。

一方で、現実的な面で考えると、亡くなった人のものが遺されてしまうわけですから、その分残された人たちのスペースを侵食するという問題もありますので、結果として遺品は何かしらの処理をしなければいけなくなります。

踏ん切りがつかなければ供養しましょう

ただし、冒頭にも書いたように遺品には亡くなった人の気持がこもっているものもありますので、どのようにして処理して良いのかわからないというのが現実だと思います。その場合に、亡くなった人の冥福を祈るように、遺品に対しても供養が必要なのかどうか、また、供養するのであれば、どのようなものを特に供養とする対象となるのかということを考えていきたいと思います。

故人の遺物を整理する場合に、とても大きいのは残された人の心の負担です。特に故人が大事にしていたもの、例えば人形とかぬいぐるみとか言ったものを処分するというのは、遺された人の心を圧迫します。何よりも大切な人を失ってしまって、そのことに対して悲しみでいっぱいなのに、現実的には処分せざるを得ないということは、よほど残された人の心的な圧迫は相当なものになると思います。特に日本では、ものに対して魂が宿ると言う考え方が古来からあることもあり、それを処分するというのはかなり辛いこととなります。

したがって、残された人の精神的な重圧を開放するということから考えると、遺品の供養というものはするべきであろうと思います。供養をすれば、亡くなった人への申し訳が精神的に立つでしょうし、何よりも亡くなった人への思いを、遺品を供養することで切り替えるきっかけになることが多いので、遺品に対する踏ん切りがつかない場合には遺品供養をすることをおすすめします。

遺品供養の対象とは

遺品供養の対象となる物は、遺された人の判断で決めれば良いでしょうが、やはり故人が身に着けていたものや、大切にしていたものなどは当然供養の対象となるでしょう。また、人形やぬいぐるみなどは魂が宿るとされていますので、こちらも遺品供養の対象となります。

供養の方法としては、個別供養と合同供養の2つがあり、どちらを選ぶかは遺族の判断となります。また、費用的には、1〜5万円ほどになりますので、それほど高額ではありません。