親族や身内が亡くなった場合に、亡くなった人が残したもの=遺品を整理する必要があります。やはり、亡くなってしまったからと言って、遺品をそのままにしておくわけにもいきませんし、亡くなった人が一人住まいの場合には、そのまま放置しておくわけにはいきません。それが賃貸物件であればなおさらで、大家さんや不動産会社からはなんとかしてくださいと言われますし、そのままの状態で放置しておくと、色々なトラブルが発生します。そこで、遺品の整理をする場合には専門の業者に委託するか、自分でやるということになりますが、ここでは、自分で遺品を整理する場合について考えていきたいと思います。

さて、遺品整理というと、亡くなった人のものを片付けるということになりますが、実際にはしっかり計画やスケジュールを立てないと、効率的に遺品を整理することが出来ません。そこで、上手に遺品を整理するにはどうしたらいいのか、考えていきたいと思います。

まずは遺品整理をする上での事前準備をする

まずは遺品整理をする場所を確認しましょう。こちらについては、亡くなった人が孤独死ではなく、家族や知人に見守られて亡くなった場合には、そのまま遺品整理を進めてもいいですが、仮に孤独死の場合は、色々と問題が発生します。つまり、亡くなったことが遅くなった場合には、遺骸が腐敗して腐敗臭が発生している場合には、部屋に様々な汚れや匂いが付着しているので、素人では対応は出来ず、業者の仕事ということになりますので、この場合は業者に依頼するようにしてください。

次に親族関係者に必ず連絡をすることも忘れないようにしましょう。亡くなった場合には、相続が発生していることがありますので、いつ頃遺品を整理するのかということは、しっかりコミュニケーションをとっておくようにしないと、のちのちトラブルになる可能性があります。

親族や身内などに連絡を取れたら、出来るだけ情報を共有して、遺品整理の実務を行う場合には、できるだけ関係者に現地に集まってもらうようにやりとりをすることも忘れないようにしましょう。具体的に日程が決まれば、再度関係者に連絡をしなくても良くなるので、遺品の整理を効率的にすすめることが出来ます。

税金や契約問題をクリアする

遺品整理というと、形見分けや不用品の処分といったものの処理をどうするかということが中心になりますが、遺された家族がやらなければいけない遺品整理には、亡くなった人の税金の問題や各種契約手続きなど解約処理もする必要があります。この問題を放置しておくと、後々色々なトラブルになりますので、どのような契約を故人がしていたのかということをしっかりチェックして、それに基づいて粛々と解約手続きをするようにしましょう。

遺品整理の実務について

遺品整理をする日程が決まれば、次に遺品整理をすることになります。ここで遺品整理をする上でやることは、亡くなった人のモノの整理ということになり、注意するべきことは、処分するものと残しておくもの、形見分けするものを選別することです。まず、廃棄してしまう遺品に関してはどのように処理するのかを親族間で話し合って決めてください。次に売却出来るものはどのように売却をするのか。例えば、不用品買取業者に売却するということもありますし、インターネットのオークションやフリーマーケットで売却するという方法もあります。こちらも親族間のコミュニケーションが必要です。最後に特に残しておく遺品、形見分けする遺品を上手に整理しないと、相続財産という問題で親族間において深刻なトラブルになりますので、親族間で納得できるように平等に分配しなければいけません。遺品の整理でトラブルになりやすいのは、親族間のコミュニケーション不足によるものですので、関係者全員が納得出来るようにやりとりをすることが、遺品整理でトラブルが起きないようにするためにどうしても必要なことになります。