大切な人が亡くなると、大変なのは亡くなった人の遺品の整理です。やはり亡くなった人が大事していたものの取り扱いと言うものを、遺された人たちがどのように処理をしていくというのは、亡くなった人のことを考えると胸が締め付けられる思いを多くの遺された人が感じることです。

例えば、それを処分したり、売却をしたりすることを亡くなった後に遺された家族がするということは、それを勝手にそんなことをしても良いのかという良心の呵責に悩まされる人が多くいますし、それ以前に大切な人が亡くなってしまって、悲しくて仕方がないと言う人もいて、そういう人にとっては遺品の整理と言うのはとても難しい作業です。

また、あまり良くない状態で亡くなってしまった場合も、ある意味大変です。例えば一人暮らしをしていたけれども、寝たきりになってしまって、そのまま亡くなってしまい、死後何日も経ってしまって発券されたという場合には、亡くなってしまった人の臭気が部屋に残ってしまうため、その処理をするのがとても大変です。また、賃貸物件ということになれば、場合や状況によっては大家や不動産会社から損害賠償を請求される場合もあります。

遺品整理業者とは

遺品整理業者の仕事というのは、例えば悲しみに暮れている遺族の心情に寄り添い、故人の遺品に対するアドバイスをしてくれます。例えば、どのように簡単に処理できるのかと言うアドバイスもします。また、遺品整理と言う作業はコストがかかりますので、できるだけ遺族の負担がかからないように、買い取りの出来る遺品は買取って、その料金を遺品整理の代金に充当してくれる業者もいます。また、孤独死をしてしまった場合の部屋に残った異臭の除去についても、特別な薬品を使うことも出来ますので、遺品の整理に関しては専門家として対応をしてくれます。このようなこともあり、遺品整理業者は世の中のニーズに対応しているサービスを提供しているということが出来ます。

遺品整理業者とトラブル

ただ、残念ながら遺品整理業者に関するトラブルも多くあります。実際にどのようなトラブルがあるのかというと、料金のトラブルです。例えば、見積もりの金額と実際の請求する金額が違うというトラブルはよくあります。これは実際に作業をしたら、他の作業も出てきたので、その作業として別途請求するというやり方です。本来見積を出した場合には、依頼した方としてはその金額で作業をしてもらえるということで、作業を依頼するのに、あとで別途請求すると言うのは悪質と言わざるを得ません。
また、不用品は買い取りますということで、高価な遺品を二束三文の価格で無理やり買い取ると言うやや強引なことをする遺品整理業者もいます。

遺品整理の仕事というのは、ここ数年で脚光を浴びている仕事ですが、実際のところ、今までご案内をしたようにトラブルの多い仕事であります。どうしてそういうトラブルが起きるのかというと、遺品整理の本質を知っている会社とそうじゃない会社がいるからです。これはどういうことかというと、遺品の整理と言うのは、亡くなった人の遺品を処分することではなく、亡くなった人の遺された遺族の心に寄り添う仕事です。ところが、遺品整理業者にはただ単に不用品を処分するだけと考えている会社もいるために、遺族の心情を逆なでする業者も少なくありません。

悪質な遺品整理業者を見極めるためには

そこで悪質な遺品整理業者を見極めるためには、まずはインターネットで口コミをチェックするようにしてください。そこで悪評があるところは、お願いしないようにするのが、最も安全です。後は、業者選びをする場合に複数選んで、その場合どのくらい業歴があるのかを確認するようにしましょう。長くやっているということは、お客さんからも支持されているということになります。後は、遺品整理士の資格を有するかどうかということもチェックポイント。遺品整理士の資格は国家資格ではありませんが、一通り学習をしないと取得はできません。

以上、遺品の整理業者選びは大変ですが、亡くなった人の供養だと思い、丁寧に選ぶようにしましょう。